生前整理のやり方や方法とは
そもそも生前整理とは
老いる前の身辺整理
生前整理とは、自分の死後に残された家族が、相続問題などで苦労しないように自分が死んでしまう前に自分や家族の財産や持ち物を整理しておくことです。
一般的には、所有者が亡くなった際に行うことが多い遺品整理ですが、これを、生きているうちに行うもの。また、老いる前に行うものを生前整理といいます。
亡くなった際に、家族や子どもに迷惑を掛けたくないと、自ら遺品整理を行うことがきっかけで老前整理や生前整理が始まりました。
生前整理の進め方、やり方
財産の類はリストにまとめる
もし、あなたが亡くなった後に、家族が一番困ることは財産の類です。
そのため、今持っている財産を、まずは把握することが大事になってきます。
- 家
- 土地
- 現金
- 預貯金
- 有価証券
- 不動産の権利書
- 生命保険証書
- 骨董品
- 宝石
- 自動車
など、一言に財産と言っても様々なものがあります。
まずは、こういった財産をリスト化し、その財産がある場所を一緒にメモしておきましょう。
わかりやすくまとめることで、残された家族が困りません。
不要な物を捨てる
50年、60年近く生きていると、どうしても要らないものが溢れかえってしまいます。
引き出物でもらった食器や着なくなった服、付き合った女性と撮った写真など、思い出はあるでしょうが、生前整理では、要らないものは捨てることが大事になります。
というのも、こういったものは、本人にとっては大事なものかもしれませんが、残された家族にはそれほど大事ではありません。
そのため、家族はその処分に頭を抱えてしまうかもしれません。
この「捨てる」作業で一番大事なのは、「捨てるもの」を決めるのではなく、「残したいもの」を決め、それ以外を全部捨てるという心がけです。
残したいものを選ぶ
先程も、記述しましたが、処分に苦労するものとしてては、洋服や写真などの思い出の品が挙げられます。
不用品 | 例 |
---|---|
写真など | 旅行時の写真やアルバムなど |
アクセサリーなど | 時計やブレスレット、ネックレスなど |
寝具 | 布団や枕など |
書籍 | ビジネス書や参考書、小説など |
コレクション | 趣味の道具やコレクションなど |
衣類 | 古ぼけた洋服や傷みやシミのある洋服など |
- 一年以上着ていない服は捨てる
- コレクションは10個以内にする
などのルールを自分に課し、生前整理を行いましょう。
生前整理をやる理由
体力の衰え
自分では、まだ若いと思っていても、実際には身体が衰えてしまっています。
昔は持てた重い荷物も、歳を取った今では持つことが出来ません。
頑張って持っては見たものの、膝や腰を痛める可能性もあります。
さらに、体力は歳を取る毎に衰えていきます。
まだ、体力のある今、生前整理を行ったほうが良いでしょう。
入院する可能性もある
歳を取るとどうしても体が弱く、病気をしがちになってしまいます。
ただ、入院してからでは、自分のほしいものがどこにあるのかを家族がわからないケースも出てきます。
家族と一緒に住んでいる場合はまだいいのですが、離れて暮らす家族なら、尚更、どこにあるかわからないでしょう。
自分が入院してしまうと、家族などに連絡して必要なものを持ってきてもらう手間はどうしてもかかりるので、最低限どこに何があるか、判りやすい場所に移動させておく事も良いでしょう。
後々の相続が楽になる
あなたが亡くなった後は、保有している財産などは家族が相続することとなります。
その際、ものが多いと費用や料金、時間などがかさんでしまいます。
しかし、生前整理を行っておけば、スムーズに相続を行うことができ、家族のためになります。
生前整理は、自分の身辺整理を行うこともメリットとして挙げられますが、家族が苦労しないというメリットもあります。
おすすめの生前整理業者
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